体臭予防には体を清潔にすることが重要だが、清潔にし過ぎると逆効果になる

体臭

体臭を抑えるには体を洗って清潔にするのが大切だということは誰もが知っていると思います。しかし、清潔にすると実は逆効果になる場合もあるので注意が必要です。

体を守るバリア

実は100%すべての人間の皮膚の上には、「表皮ブドウ球菌」という菌が存在しています。常に存在しているので「常在菌」とも呼ばれます。実はこの表皮ブドウ球菌が存在して、なわばりを張っていることで、他の有害な菌が侵入できないようになっています。いわば「バリア」のような働きです。腸の中にいるビフィズス菌を「善玉菌」という呼び方をしていますが、表皮ブドウ球菌は皮膚の善玉菌と言ってもいいでしょう。

さて、表皮ブドウ球菌ですが、あまりに体を清潔に洗いすぎると、表皮ブドウ球菌が流されてしまったり、表皮ブドウ球菌のエサとなる皮脂がなくなってしまい、数が減っていしまいます。そうすると「バリア」がやぶれて、他の菌が繁殖します。そうするとこの菌が嫌なニオイを発生させたり、肌あれを引き起こしたりします。

つまり、あまりに清潔にし過ぎると返ってニオイが発生しやすくなる可能性があるのです。

ではどうすればいいのか

ポイントは洗い過ぎないことです。お風呂に入るだけでも皮脂の7~8割が落ちると言われています。ですので、体を洗う時はゴシゴシと強く洗うのではなく、泡で優しくなでるように洗うといいでしょう。オススメはスポンジを使わず素手で洗うことです。スポンジなどで泡立ててから洗うといいでしょう。

また、首筋、脇の下、陰部、おしり、膝の裏、足の裏など、汗をかいて蒸れやすい部分は、汚れがたまっていることがあるので、少し丁寧に洗うといいでしょう。かといってゴシゴシ洗うのは禁物です。あくまでやさしく洗いましょう。

 

筆者の場合、肌が弱いというのもあって、冬場は首筋・脇の下・陰毛・膝の裏・足の裏しか石鹸で洗いません。他の部分はお湯で流すだけです。以前は全身くまなく丁寧に洗っていたのですが、こうすることによって肌あれが改善しました。夏場は汗をかくので全身を石鹸で洗いますが、素手でやさしく洗っています。

まとめ

よく洗えばその分ニオイも落ちそうな気がしますが、肌についてはそうとも言えません。まずは素手でやさしく洗う方法を試してみて、実際にどのような変化があるか確認してみてはいかがでしょうか。

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